12/1(金)に開催されたJaaSST'23 Reviewに参加したので、感想などをまとめました。
参加後すぐに書こうと思ったのですがなぜか月末になっていました...
もくじ
- 参加経緯
- レビュー体系化の経過報告:レビュー体系とレビューアーキテクチャー
- TEAM TRANSFORMATION TACTICS FOR HOLISTIC TESTING AND QUALITY _チーム一丸となったテストと品質のためのチーム変革戦術
参加経緯
- 去年の講演内容が勉強になり、実務に活かしたいと感じたため
- 招待公演の内容にも興味があったため
レビュー体系化の経過報告:レビュー体系とレビューアーキテクチャー
こちらのJaSST'23 Reviewのレビューページの講演1について資料公開されています。
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST Review'23-レポート
【感想】
レビュープロセスの概要については前回(JaSST'22 Review)で拝見しており、今回はその続きのようでした。
ちなみに去年も参加してレポートも書いたので載せておきます。
JaSST'22 Review 参加レポート: https://dev.icare.jpn.com/dev_cat/qae_zeni1031/
今回は、下記の2つの項目について新しく話されていたと思います。
- テストのシフトレフトのようにレビューもシフトレフトの考え方を活かせるかもしれない
- レビューアーキテクチャについて
レビューのシフトレフトについて
成果物が完成してからレビューすると、質問や成果物の欠陥が多く報告されてしまうことが問題点として挙げられていました。
上のような手戻りが発生する状態を改善するために、より上流からレビューまたは一緒に成果物を作成する(モブ)を実施することによって手戻りなどを防ぐことができるのではないか、という内容だったと認識しています。
要件定義や受け入れ条件が作成されているミーティングに、レビューアを入れてもらうだけでも効果が出そうだと感じました。
詳しくは「レビュー体系化の経過報告:レビュー体系とレビューアーキテクチャー」講演資料_p35
レビューアーキテクチャについて
下記の工程でレビューを開発工程において繰り返し実施していくことと認識しました。
①観点の洗い出し
②同類事項集約
③構造化(②で分類した項目の内容をまとめた項目名をつける)
=>振り返り
レビュー実施時のとっかかりとその後の進め方について明確になってきていると思うので、実務に取り入れやすいと感じました。
詳しくは「レビュー体系化の経過報告:レビュー体系とレビューアーキテクチャー」講演資料_p53~
この講演ではレビュー体系化の今後についても話されていて、
今後レビューマニフェストなど確定していくとのことなので楽しみです!
TEAM TRANSFORMATION TACTICS FOR HOLISTIC TESTING AND QUALITY _チーム一丸となったテストと品質のためのチーム変革戦術
こちらのJaSST'23 Reviewのレビューページの講演2について資料公開されています。
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST Review'23-レポート
【感想】
Lisiさんの講演で特に印象に残ったことは、「チームの文化が品質にとって一番重要」とおっしゃっていたところでした。
確かに、レビューやテストのシフトレフトなどをチームで進めるためには、チームの文化が醸成されていた方が良い、前提条件のようなものなのかなと感じました。
チーム文化の醸成を実現するために、Lisiさんはよくチームメンバーを観察して気がついたことをメモしているそうで、
チームメンバーに興味を持って観察することによって一人一人の特性を理解してチームワークを良くすると考えているそうです。
自分の偏見や憶測などでチームメンバーを判断せず、傾聴を心がける姿勢は自分も見習わなければいけないと感じました。